木枯らしの吹きすさぶ季節になりましたが、 みなさまいかがお過ごしでしょうか。
街中はクリスマスムード一色に染まり、 歳末を感じている方も多いのではないでしょうか
2019年も瞬く間に終わろうとしておりますが一年間の締めくくりとして 大切な方、
お世話になった方、もしくは自分へのご褒美に…
フィルメランジェでは素敵なギフトを多数ご用意しております。
今回は《繊維の宝石》とも呼ばれるカシミヤをご紹介したいと思います。
カシミヤはその昔、インドの北境カシミールの首都スリナガールで同地に生息する 山羊の毛を製品化して、
シルクロードを通じてローマへ運ばれ、
時の貴人に愛好されたところからカシミヤの名が起こったといわれています。
カシミヤ繊維はアジア大陸の四季の寒暖の差が激しい内陸部の高地や
山岳地方で飼育されているカシミヤ山羊の産毛です。
これらの地方では冬季の気温が氷点下約30度程度にまで下がり、
山羊の身体には厳冬から身を護るため通常の粗い毛の下に 非常に細いウブ毛が生えます。
この産毛がカシミヤ繊維になります。
冬の厳しい寒さから身を守るため、秋期には剛毛の下に産毛が生えてきますが、
夏に向かう気温の上昇とともに、春期には産毛は抜け落ちます。
私たちでいうところの衣替えを自然にしています。
梳きとりの時期は一年に一度で、産毛が抜け落ち始める直前の5月頃、 櫛を用いて、丁寧に梳きとっていきます。
1頭あたりの産毛量は非常に少なく、 雌で80~100gほどしか採ることができません。
フィルメランジェでは、そんな貴重なカシミヤを贅沢にたっぷりと使用し、
日本の匠の手により、ゆっくりと丁寧に編み立て美しい生地へと仕上げました。
片方のホールに通して着用するスタイルのボアマフラーです。
フィルメランジェが毎シーズン冬の定番としてリリースしている
ウール100%ボアを贅沢にカシミヤ100%に原料変更しました。
シンプルなデザインなのでコーディネートに馴染みやすいアイテムで、
ボリューム感も程よくユニセックスで着用して頂けます。
原料は寒暖差の激しい中国の内モンゴル自治区はアラシャンカシミヤ地区のカシミヤを使用しています。
カシミヤ山羊の内側のうぶ毛のみを使用した独特なぬめり、絹のような光沢と格段な肌触りが特徴です。
この贅沢な原料を軽く・暖かな風合いが特徴のカシミヤ100%のボアに編み立てました。
フィルメランジェでは編みの組織を複雑にすることにより通常のボア組織より繊維を抜け落ちにくくしています。
東京・代々木上原が誇る名店Burnishさんと
HOUSE FilMelangeのみの限定アイテムとなります。
CAHIER / カイエ ¥18,000 (+tax)
※UNISEXでの展開となります。
左上:navy / 左下:black melange / 右上:natural / 右下:melagne
良質なカシミヤの糸を5本撚りした特別な糸を使用し、
日本が誇る熟練の職人が一つずつ丁寧に手編みで編みあげたニット帽です。
最後に洗いの工程を加え、度目を詰めると同時にふっくらとしたした仕上げを施しました。
非常に暖かく滑らかで柔らかな肌当たりで、カシミアの優しさを存分に感じられるアイテムです。
CORNELIUS / コーネリアス ¥100,000 (+tax)
※MEN’Sのみの展開となります。
右から:natural / charcoal / navy
最後は…
カシミヤ100%で作ったクラシカルなデザインのVガゼットクルーネックプルオーバー。
裏毛組織の表糸・中糸・裏糸、すべてにカシミヤ糸を用い、カシミヤの風合いを損ねないよう、
旧式の吊り編み機を使用し、時間をかけて編み立てた、極上に贅沢な裏毛です。
吊り編み機は糸と生地そのものの重さを利用し、生地に余分なテンションをかけず、
ゆっくりと時間をかけることで空気も一緒に編みこんだような、
程よいムラ感のある独特の風合の生地に仕上がるのが特徴です。
袖、裾、首回りのフライスも全てカシミヤ100%という大人のスウェットと言うべき最高の逸品です。
着込んでお手入れをしていく度に、風合いを増して馴染んでいくカシミヤをお楽しみください。
今年の冬は雄大な大自然からの贈り物でもあるカシミヤを
大切な方、ご自身に選ばれてみてはいかがでしょうか。