今年も半分が過ぎ、あっという間に七月に入り、梅雨明けが待たれる昨今ですが
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
この三カ月くらいは世界的な自粛等があり、
ポカーンと季節が抜けてしまったような感覚がありますが、
それでも日本の四季はしっかりと移ろいでいます。
日本の7月といえば七夕を迎える月です。
七夕には諸説ありますが…
日本の七夕は、元来、中国での行事であった七夕(しちせき)が奈良時代に伝わり、
日本の棚機津女(たなばたつめ)の伝説と合わさって生まれたという説が有力のようです。
七夕(しちせき)とは、古代中国での宮廷行事で、
7月7日の夜に織女星をながめ祭壇に針などを供えて技芸の上達を願うというもの。
七月七日の夕方から行われるので七夕と呼ばれていたそうです。
また同時期に織女(織物を作る女性)と高機(たかばた)という
手動で織物を織る道具が伝わっています。
棚機津女(タナバタツメ)は、日本では旧暦7月15日に、水の神が天から下りてくると言われ、
水辺のほとりに棚(織物をする時にだけこもる神聖な場所)の構えのある機を用意して、
その村で選ばれた穢れ(けがれ)を知らない乙女(棚機津女)が、神聖な織物(神が着る服)を織って、
捧げていたそうです。棚機津女は、村の災厄を除いてもらうために、
棚にこもって、天から降りてくる神の一夜妻になり、
神の子を身ごもり、彼女自身も神になるという伝説。
どちらも織物を扱う伝統と伝説ですね。
洋服と七夕?と思いますが、意外にも繋がりが深いのです。
そんな七夕を迎える七月は多くのアパレルの秋冬物の立ち上がり月であります。
フィルメランジェでも2020年秋冬物の最初のデリバリーが始まります。
今シーズンのフィルメランジェは…
Lightly,
soft
and
beautiful.
<軽く、柔らかく、美しい>
という3つのキーワードを掲げてコレクション製作致しました。
まずはLightly…
洋服を着用する際に重い=着心地が悪いと感じたことのある方も多いかと思います。
もちろん千差万別、好みの部分があるので一概には言えませんが、
フィルメランジェでは軽く、着心地が良いというワードを念頭に
原料から糸、編地から洋服へと仕立てました。
歳を追うごとに…と言うと偏見があるかもしれませんが、
やはり軽い洋服というのは様々なオケージョンにて
最高のパフォーマンスを発揮してくれるのでは?と考え、
今回のコレクションを製作しております。
次にsoft…
ゴワゴワした固い生地ではなく、とにかく肌当たりが良く、柔らかさを求めています。
もちろんフィルメランジェが敬愛して止まない、
ヴィンテージ特有の噛み応えのある素敵で美しい生地も大好きです。
柔らかな生地は日常の生活で安らぎと豊かさを与えてくれると信じています。
世界中が混沌とした今、フィルメランジェの洋服を通じて少しでも
みなさまの心が安らぎと豊かさで満ちて頂ければこれ以上の喜びはありません。
そしてbeatiful…
素材、洋服の美しさはもちろんですが、
天然繊維が持ちうる機能性を最大限に発揮出来るような
『機能美』も追及しています。
天然繊維は合成繊維には持ち合わせていない様々な機能があります。
暑い時には涼しく、寒い時には温かく。
体温を正常に保つ、その性能はどんなテクノロジー素材も敵いません。
フィルメランジェは大自然からの恩恵を自然の摂理に逆らわず、
着ることの喜びをみなさまにお届けします。
2020 FilMelange Aki & Fyu LOOKBOOK
是非、本日から公開のLOOKBOOKもご覧ください!
今シーズンも豊富なラインナップを用意しておりますので
店頭またはこのような時期ですのでonline shopにて
みなさまにとって最高の一着をお探し下さい!