VINTAGE UNEVEN DYED SWEAT

23秋冬の新素材、VINTAGE UNEVEN DYED SWEAT/ビンテージムラ染め裏毛。生地の編み立てをお願いしている和歌山のニット工場さんに訪問してきました。
和歌山は日本最大シェアを誇る丸編みニットの産地であり、明治から100年以上にわたり数多くの老舗ニッターが日々進化を続けています。
フィルメランジェ製品に使用している生地の多くも和歌山で編み立てられています。
ニッター工場はそれぞれの特色があり、使用している編み機も最新から旧式のものまで様々。
今回の素材は、USAの古着スウェットに見られる特有の風合いを再現するため、編み機も旧式のヴィンテージ編み機を使用しています。使用した編み機は吊り編み機から高速編み機へと変わっていった1970年代頃の初期の編み機のひとつで、現存数が少ない希少価値の高い編み機。

編むスピードは非常にゆっくりで1日に1反〜2反しか編むことができませんが、
そのため、膨らみのある柔らかい生地感が特徴。
生産量より風合いが重視され、非常に重宝されている編み機です。
伸縮性にも優れているので着こむほどに身体に馴染んでいきます。
熟知した職人さんが日々細やかなメンテナンスを行うことで現役で稼働し続けています。

現在日本で流通している服に使用されている生地でMade in japanのものは1%に満たないと言われいます。フィルメランジェは、日本の職人のモノづくりへの真摯な姿勢と確かな技術に敬意を表し、創業以来一貫して日本製を貫いてきました。
実際に生産の背景を目の当たりにすると、製品の見え方も印象が大きく変わります。
1枚の服には多くの人の手間と時間がかかっていること、職人さんの確かな技術の上で成り立っていること。
みなさまに自信を持ってご提案できる素材がまた一つ誕生しました。

VINTAGE UNEVEN DYED SWEAT