JOJO×FilMelange 2018

春風のさわやかな季節を迎えましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

日本の四季はとても美しいもので、春夏秋冬のそれぞれが美しい景色を楽しませてくれます。

こんなにも四季折々の美しいモノ・コトに囲まれ、

四季の移り変わりを感じながら過ごせる日本人に生まれて良かったなぁとふと考えたりします。

四季の美しさはもちろんですが、日本には多くの「美」があります。

今回は様々な出会い・ご縁がありまして昨年より協業させて頂いている

京都・祇園の老舗履物匠「ない藤」が作り上げた、

これまでにないまったく新しいビーチサンダル「JOJO」の「美」に関して少しお話していこうと思います。

 

 

 

 

「JOJO」の作り手である京都・祇園の老舗履物匠「ない藤」は明治30年に履物司を開業し、

現在は祇園の地で創業以来、「その人に会うものしか作らない」という変わらぬ方針を貫き、

お客様と対話から始まるお誂えの逸品を提供しています。

 

 

 

 

「ない藤」ではお客さまのお足の採寸を行っており、

これは、お客さまと対話を始めるための大切な準備でもあるそうです。

そうしてお一人お一人に合わせて誂えた履物は、

「足裏が酔う」フィット感と称えられています。

 

 

 

 

 

「ない藤」は昔の面影を今なお残す美しい京町屋にあり、

虫籠窓とウダツが特徴的な建物は、

京都市の歴史的意匠建造物に指定されているそうです。

実際に見ると佇まいは静かですが、歴史を感じさせる迫力があります。

 

 

 

 

ない藤・5代目当主である内藤 誠治さんに

様々なご縁があってお会いしたのはちょうど2年前の春でした。

 

 

履物のお話や「JOJO」を製作した経緯を伺っていると

その情熱と確かな技術・信念に魅了されていった覚えがあります。

歴史あるない藤の履物を守ることはもちろんですが、

JOJO始め、新しいモノ・コトにチャレンジするその姿はとても逞しく、

お話しを伺っているこちらも胸が躍るような感覚でした。

 

 

では、「JOJO」とはどういったものなのでしょうか。

 

 

 

ビーチサンダル、ゴム草履、フリップフロップ。

国境を超えて世界中で親しまれる現代の足の供の歴史を辿ると、

自ずと日本古来の履物文化に行き着きます。

日本で生まれた草履が現代のライフスタイルに合わせて

現代のサンダルとして形を変え、今ではハワイの海辺からインドの僧院にいたるまで、

あらゆる場所でわたしたちの日常に溶け込んでいます。

美しく放物線を描く花緒は、普遍的な機能性と構造美でサンダルの形を象徴していますが、

そんな完成されたサンダルのデザインを、

この度京都・祇園の老舗履物匠「ない藤」が新たに描き直しました。

原点を見つめながらも未来作りに挑戦し、

スーパーベーシックを目指す「mana PROJECT」。

その第一弾として、まったく新しい履物のカタチ『JOJO』をお届けします。

 

 

 

 

 

日本古来の履物は農耕具として発達し、前かがみの姿勢を支える動きに由来します。

西洋の動きでは、スリッパやサンダルはリラックスした休憩用の履物であり、

日本の履物は農作業や戦闘として活動的に活用するものとしての違いがあります。

 

狩猟民族として発達した西洋の文明は背筋を伸ばし常に遠くを見渡す姿勢により発達しています。

骨格や、筋肉の違いに注目していただけると、様々な違いを見つけることができると思います。

西洋のサンダル(ギリシャ)は踵を地面に足を踏み込む衝撃から守るように作られています。

 

一方、日本の履物は指先種に親指の指股にしっかりと力が入り

掴む力が出るような履物であるためにミニマムな作りでありながら

大変活動的な道具として使うことができます。

一般的なゴム草履などは履いて数分すると疲れてしまう傾向がありますが、

それはこの違いによって起こるものです。

 

指股にしっかりと力が入り重心を下げて体を使うことができる特徴をもつJOJOは、

活動的に1日歩いても疲れない使い方が可能です。

 

 

JOJOは日本人が古来より持ち合せるライフスタイルをベースにデザインされており、

シンプルなデザインですがとても理に適った作りをしたサンダルなのです。

 

フィルメランジェでもブランドが始まって以来、

「原点を大切に自然の摂理に逆らわないモノづくり」を継続しており、

恐縮ではありますが、JOJOのモノ作りに対しての理念とどこか通ずる部分を感じ、

協業という形でお取り組みをスタートさせて頂きました。

 

JOJOとの協業商品を通してお客様には

「履くことの喜び」

を感じて頂けたら嬉しいのです。

 

 

さて、そんなJOJOさんに今年は昨年より更にパワーアップした素敵な協業商品を製作して頂きました。

 

 

 

 

鼻緒部分にはフィルメランジェが定番で展開しているニューリンダの糸を使用した

『ニューリンダ裏毛』とエコで環境に優しいと称えられる『ウルトラスエード』を使用し、

どこか都会的な匂いの感じる新たな表情でブラックとグレーの2色をご用意させて頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

前つぼはターコイズで色を選定し、

FilMelange別注色として製作して頂きました。

シューズボックスも別注の証としてオレンジロゴを使用したスペシャル仕様となっております。

このスペシャルなJOJOに合わせるソックスとして

フィルメランジェから糸を提供し、

履き心地を極限まで追求してJOJOに製作して頂いた

これまた素敵なソックスもリリース致します。

 

 

 

 

 

 

日本古来の伝統を大切にしつつ、

新たな履物のカタチを描き直したJOJOはまさに

「美」を感じずにはいられない素敵な履き物です。

是非、この日本の素晴らしき「美」を

お足元のお供にしてみてはいかがでしょうか。

 

 


 

JOJO発売イベント

4月21日は京都・祇園の老舗履物匠「ない藤」の職人さんにお越し頂きフィッティングレクチャー会を行って頂きます。

また通常のラインナップで使用されているパーツをフィルメランジェのオリジナルで組み合わせたスペシャルな商品もご用意しております。

JOJO×FilMelangeの新たな履物のカタチを是非ご覧下さいませ。

〈期日〉

4/21(土)カラ4/22(日)マデ

11時〜20時

〈場所〉

HOUSE FilMelange 神宮前店

〒150-0001東京都渋谷区神宮前2-6-6 秀和外苑レジデンス1階

03-6447-1107