奄美大島の催し

 

日本には様々な離島があり、人が住んでいる有人島は400以上存在しています。

島には他にはない独特の魅力があります。周りを海に囲まれているがゆえの限定的空間。

その中で、形成される独自の文化。食習慣や祭礼、歌や踊り、服装に言語。

それぞれの島にはたくさんの貴重な伝統・歴史遺産が受け継がれています。

 

今回ご縁があり、古くから北方と南方を結ぶ交流の接点で道の島(海のシルクロード)として大変重要な役割を果たし、日本本土の失われた民族文化が今尚現存している鹿児島県の離島、奄美大島の歴史や文化に触れる機会を設けさせて頂く事となりました。

 

日本の伝統文化の一つである着物。日本では古くから着物を着る文化がありました。

奄美大島にはその着物の女王と言われる大島紬の本場生産地としても有名です。

 

大島紬の歴史は古く、約1,300年の歴史があると言われています。

人々から愛されている着物の中でも最高峰と呼ばれ、着物を着ている人にとっては憧れの存在です。それもそのはず、ほとんどの工程が職人の手作業によって行われ、準備から仕上がりまで約1年もかかるのです。

 

大島紬といえば泥染めですが、泥染めだけしても美しい黒は出てきません。泥染めの前に必ずテーチ木染めをします。テーチ木(シャリンバイ)の枝を細かく割り大きな釜に入れ、じっくりと煮立てます。

そこから汁を取り出し、つけ込む作業を約20回繰り返します。白からオレンジ、そして茶褐色へと変化していきます。

 

テーチ木染めをした後に泥田の中につけ込み、やさしくそして全体に泥がなじむように染めていきます。奄美大島の 泥の中には鉄分が多く含まれており、テーチ木のタンニン酸と化合して黒へと変化していきます。

 

テーチ木染め約20回に泥染め1回を1工程とし、それを約4回(合計80回前後)繰り返すと泥大島独特の黒が現れます。テーチ木染め、泥染めは熟練した職人により優しく、また根気強く染められていくのです。

泥染めの茶がかった黒は染めの状況で変化するので、まったく同じ黒はまず出来ません。その時の気候や、温度・湿度という自然との対話を交わしながら染め上げていくので、またと同じ色は出来ません。

 

 

今回、歴史ある泥染めによって染め上げられたフィルメランジェの製品と、直営店限定のスペシャルなラインナップをご用意させて頂きます。

協業商品から奄美大島の歴史や文化、フィルメランジェの掲げる、衣服を着ることの意味や喜びを感じて頂けますと幸いです。

 

 

皆さまのご来店を心よりお待ち申し上げております。

 

〈期日〉

11/23(金)カラ11/25(日)マデ

11時〜20時

〈場所〉

HOUSE FilMelange 神宮前店

〒150-0001東京都渋谷区神宮前2-6-6 秀和外苑レジデンス1階

03-6447-1107