雨に紫陽花の花が鮮やかに映える季節となりましたが、
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
梅雨入りも宣言され、蒸し暑く、鬱陶しい季節ではありますが
こんな時期だからこそ気分を上げるような洋服を身に纏い、
軽快に過ごしたいものです。
…とは言え、フィルメランジェが使用する天然繊維の代表格である
cottonは恵みの雨なしでは語れません。
これまでも世界各国、様々なcottonを使用して
みなさまにお届けして参りましたが、
今回のyomimonoは大変希少なcottonのお話です。
cottonには品種があり、品種によって様々な性格があります。
ドライタッチ、シルキータッチ、光沢感、粗野感 etc…
フィルメランジェではこの性格を見極め、紡績、編み機の選定、編みの組織、
生地になった時の風合いなどを想像して美しい生地へと編み立てます。
今シーズン、フィルメランジェが自信を持ってオススメさせて
頂きたいのが《Suvin Gold》という品種のcottonです。
世界最大の綿花生産量を誇る綿花大国インド。
インドでは綿花は米や小麦に次ぐ主要作物として、広く栽培されています。
シーアイランドコットンのVincent(ヴィンセント)種とインドの古代からある超長綿sujata(スジャータ)綿の
ハイブリット種である超長綿のスビンコットン。
そのスビンコットンの中でも特に品質の良い
1番摘み、2番摘みの綿花を集めて収穫されたものだけが
スビンゴールドという称号が与えられます。
インドでは綿の繊維以外の枯れ葉などが混ざらないよう気をつけて、
昔ながらの手作業でひとつひとつ丁寧に摘み取っています。
手摘みによる採取方法により、収穫時に潰されること無く摘み取られた
純白のコットンは天然のロウ分、油分を多く含み独特の光沢、滑り感があります。
世界90ヶ国で生産されるコットンの中で、
高級綿と呼ばれるのは僅か8%足らず…
その中でも幻と称される《Suvin Gold》は
綿総生産量の何と0.003%…
この数字を見てもとても希少なcottonということを
お分かり頂けるかと思います。
そんな希少性の高いスビンゴールドを
原料の良さを損ねないように
美しいリブに編み立てました。
STERRY / ステリー ¥12,000 (+tax)
SWAN / スワン ¥10,000 (+tax)
やはり、良い着心地は良いコットンのみから生まれると
フィルメランジェは信じています。
まだまだおうち時間が多いかと思いますので、気持の良いコットンで
過ごしてみてはいかがでしょうか。