Campione Sweat

 

生命力に満ちた寒椿が活力を与えてくれる厳冬の候、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

正月気分も抜け、日常の感覚を取り戻しつつある頃でしょうか。

2020年がスタートし、早一ヶ月が経とうとしています。

オリンピックイヤーである今年は各地で様々な催しが行われ、

賑わいを見せています。

会場である新国立競技場からほど近い場所にある

HOUSE FilMelangeもその煽りを受け、

日々お祭りムードで元気に営業しております。

 

 

 

 

突然ですが、Nihonと聞いて思い浮かぶ色は何色でしょうか。

サクラピンク、ジャパンブルー、様々な色が連想できると思いますが、

Nihonといえば、やはり日の丸の『赤』でしょう!

 

日の丸の『赤』には博愛と活力の意、

『白』には神聖と純潔の意が込められています。

 

明治時代には日の丸のデザインがとても美しく、

洗練されていることからイギリスやフランス、オランダなどから

日の丸を500万円(現在の200億円)で

売って欲しいと正式に依頼されたこともあるそうです。

 

そんな我が国、Nihonの誇らしい日の丸を背負って

オリンピックの大舞台で選手が活躍するのが楽しみですね。

 

さて、HOUSE FilMelangeでは毎シーズン、

コレクションアイテムとは別に

直営店別注として複数の商品をリリースしています。

そしてオリンピックイヤーとなる今年、直営店別注として、

博愛と活力の意である『赤』でカラー別注した『CAMPS』と『CAFFI』です。

 

 

 

 

素材はムラ感のあるリサイクルコットンを美しい超長綿と合わせ、

糸番手の使い方により膨らみと柔らかさ・適度なハリ感・表情を追究し

作られたカンピオーネ裏毛を使用しています。

 

 

 

 

綿は、綿花の繊維の長さの違いにより分類されます。

超長綿はその分類の中で、

綿花の繊維の長さが一番長い上質な綿のことを指します。

超長綿とは綿花の繊維の長さが平均35mm以上ある、上質な綿の種類の名称です。

 

 

 

 

綿花の繊維は、長さが長いほど細くなり、

手触りも良く糸にすると反射率が高いため、光沢もあります。

繊維が長くなると、糸をつぐむ際つなぎ目が少なくなるので、

繊細でありながら強い糸になるのです。

そのため、超長綿の糸で編まれた生地は、

なめらかさ、しなやかさ、光沢を纏い、丈夫さもある高級な綿生地なのです。

 

 

 

 

超長綿で代表的なのは

エジプトのGIZAコットン、

カリブの海島綿、

スーピマコットンなどでしょうか。

今回別注した『CAMPS』と『CAFFI』は

その超長綿と超長綿の製造工程でふるい落とされた、

少しだけ繊維長の短い良質な繊維を集め、

掛け合わせて紡績されたコットンを使用しています。

 

柔らかさ・伸びの良さ・ふっくら感、全てが最大限に引き出された、

すばらしく気持ちのいい着心地なのです。

やはり、良い着心地は良いコットンからのみ生まれます。

 

しかし、拘ったのは原料だけではありません。

縫製には極太2本針を使用。

20’s~30’sのスウェットによく見られる2本針は、
表側の2本のステッチと裏側の生地と生地が重なった部分が盛り上がるのが特徴です。

迫力のあるステッチで着用して洗い込んだ風合いは唯一無二の表情となります。

 

 

 

 

そしてネック部分はめ込みの『Vガゼット』を使用。

はめ込みVガゼットはおおよそ40s〜50s頃までに多く見られた仕様で、

首元のスウェット生地をV字にカットし、

その部分に三角形のリブ編み素材の生地を両面から貼り合わせて

はめ込んだ仕様のことを言います。

 

 

 

 

リブ編み素材は横方向への伸縮率が大きいことが特徴です。

V型の三角部分がリブ編み素材になることで、首の出し入れをするときに

そのリブが伸びて着脱が容易になり、

且つスウェット生地を無理して引っ張らないため、

生地の伸び防止に役立つのです。

 

 

 

 

近年ではデザインとして多く使われているVガゼットですが、

付いているのにはちゃんと理由があるのです。

知識を深める事でモノへの興味や関心、愛着が生まれてくるんですよね。

そんなヴィンテージスウェットのディテール、型をそのまま受け継いだのが、

この『CAMPS』と『CAFFI』なのです。

話が逸れましたが、そんな様々な拘りを詰め込んだスウェットを

今回はHOUSE FilMelange限定カラーにてリリースいたします。

是非、袖を通して最高の着心地をご体験ください。