ハウス・フィルメランジェ9周年の宴

 

 

風にのってほのかな花の香りが漂うころとなりましたが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

ハウス・フィルメランジェは今年で9年目を迎えます。

 

 

 

原宿の外れにある、どこの駅からもちょっと遠いこの場所で

産声を上げてから9年。

長かったようで、あっという間だったようで。

兎にも角にも日頃からご愛顧いただきました皆さまには

心より感謝申し上げます。

 

 

 

そんなハウス・フィルメランジェの誕生日には

毎年、日頃からご愛顧いただいております皆さまへ、

感謝の気持ちを伝えるべく様々な催し事をおこなってきました。

似顔絵を描いたり、落語をご覧いただいたりと…

 

 

 

 

 

 

そして9周年、翌年には節目となる10年目を控える大切な記念日に、

どんな催しで皆さまへ感謝の気持ちを伝えれば良いのか。

考えた末、たどり着いたのが原点回帰とも言えるものでした。

フィルメランジェでは皆さまへ「着ることの喜び」を伝えるべく

原料選びから縫製に至るまで一切の妥協をせず、

モノづくりをおこなってきました。

 

 

 

 

「着ることの喜び」一言で言えば簡単ですが、

この言葉の裏には自然や生産者への敬意の念が込められています。

世間ではサスティナブルなど環境問題に対する言葉が飛び交っていますが、

フィルメランジェではブランド創設から

自然環境へ配慮したモノづくりをおこなってきました。

 

 

 

天然繊維に拘り、オーガニックコットンを積極的に使用したモノづくり。

これらを紐解くとフィルメランジェのこんな想いがあります。

 

 

服の主な素材は綿(コットン)、化学繊維です。

化学繊維の多くは石油から作られています。

石油は燃焼時に二酸化炭素を排出し地球温暖化に大きな影響を与えています。

 

 

この百年間で、世界中の人口はおよそ二倍になりましたが、

エネルギーの使用量は約二十五倍になっているそうです。

それは、産業が発展し経済が成長したことで、

消費が増えてきたためです。

 

 

私たちは、モノやエネルギーをつくるために、

たくさんの石油を燃やし、

地球温暖化や大気汚染を進行させてきました。

しかし、今すぐ地球温暖化をストップさせる為に、

私たちの生活から石油をなくすことは難しいです。

使わないのではなく、限りある資源を大切に使い、

使用しなくても良いモノには使わない。

 

 

シンプルなことですが、とても難しいコトですね。

そして「自然なもの」というイメージのあるコットンも

その栽培の実態を考えてみると、あまりナチュラルとは言えません。

 

 

 

農薬や殺虫剤は、非常に毒性の高いものですが、

綿の生産過程では世界の農薬の18%、

殺虫剤の25%が使用されているのです。

この数字を見れば、綿農家の人がどれだけ

「農薬」や「殺虫剤」の毒性の強いものに囲まれて仕事をしているのかが分かります。

 

 

 

オーガニックを積極的に使用する事で

自然栽培の素晴らしさを、プロダクトを通して伝え

心地よさを実感していただき、満足していただく。

それによりオーガニックコットンの消費が増えれば

オーガニック農場が増えます。

少しでも多くの生産者が安心して仕事ができる環境作りが出来れば。

自然へのダメージを少しでも軽減することが出来れば。

そういった想いもフィルメランジェのモノづくりには込められています。

 

 

 

天然繊維の使用は生地だけではありません。

通常、縫製の際スパン糸と言われる合成繊維を使用するのが一般的です。

スパン糸とは繊維長の短い原料を紡績した糸の事で、

それらの原料は主にポリエステルです。

スパン糸はミシン調整が容易で、縫いやすい為、

衣類縫製の多くに使われています。

 

 

大量生産が主の現代、

生産効率やコストを考えるとスパン糸を使うことは当然と言えるでしょう。

しかし、フィルメランジェの製品にはスパン糸は使用しておりません。

縫製には綿糸と言われるコットンの糸が使用されています。

綿糸はデリケートで縫製が難しく、コストも高い為、

生産性だけを考えれば合理的ではありません。

 

 

 

それでもフィルメランジェが綿糸を使う理由は

馴染みが良く着るほどに風合いが増すからです。

綿糸は熱に強く、濡れると縮む性質があります。

アルカリ性にも強く、お洗濯を重ねることで生地に馴染みます。

フィルメランジェ製品のほとんどは同じコットンで作られている為、

相性の良さは容易に想像がつくでしょう。

着る人に寄り添い、着る人によって変化していく洋服。

それがフィルメランジェの製品なのです。

 

 

フィルメランジェの製品には縫製糸の他、

タグなど全てに天然繊維を使用しています。

 

 

 

この品質表示タグに記された

「MADE WITH PRIDE IN JAPAN」

世界最高の技術を誇る日本の被服生産地が、

技術者の高齢化や海外生産の増加により

衰退しつつある日本の伝統や文化を守り、

製品が出来上がるまでのプロセスに、職人によるさまざまな

「匠」の技術を取り入れ、日本の産地を守ることに

協力する誇りと心意気を表しています。

 

 

この洋服には、自然の恩恵とたくさんの人の想いが詰まっているのです。

 

 

天然繊維は元々自然のモノです。

最後は自然に還る。

そんな自然の摂理に逆らわないモノづくり、

それを理解してこそ「着ることの喜び」を実感できるのではないでしょうか。

 

 

さて、そんなフィルメランジェの直営店

ハウス・フィルメランジェが10周年を前に

原点回帰としてリリースする

9周年記念Tシャツは

フィルメランジェが考える究(9)極のTシャツ。

今回は50枚限定にてご用意させていただきました。

 

 

原料にはインドの至宝と言われる高級綿『スビンゴールド』、、、

『スビンゴールド』は綿生産量の0.003%しか取れない

大変希少なコットンです。

シーアイランドコットンのVincent種とインドの古代からある

超長綿sujata綿のハイブリッド種である超長綿のスビンコットン。

そのスビンコットンの中でも種植え初年度の

一番摘みのコットンのみを集めて収穫されたものだけが

スビンゴールドシュプリームという称号が与えられます。

繊維長が長く蝋分を含んだ艶やかな糸を

吊り編み機でゆっくりと編み立てたKing of Teeです。

心地よさを活かすためデザインはシンプルに。

「着ることの喜び」をストレートに感じていただける

Tシャツとなっております。

 

 

 

SUPREME / シュプリーム

Color : melange / white / navy

Material : cotton100%

Price : ¥18,000(+tax) yen

※ 3/6(金) 12:00から販売開始

各カラー15枚ずつ程度、全50枚となります。

 

 

夜からは宴の時間です。

皆さまとともにハウス・フィルメランジェの誕生日を

お祝いさせていただきたいと思います。

 

 

お食事はお米クリエイティブ集団「ごはんとおとも」にお越しいただき、

その場で握ったおにぎりをお届けする

ライブ感あふれる出張ほぐれおにぎりスタンドをご用意。

 

 

 

使うお米は全国を回って厳選した味と人が魅力な農家さんのお米のみ。

粒をつぶさないふわふわのおにぎりと

美味しいおばんざいを是非ご堪能下さい。

その他ドリンクをご用意し、皆さまをおもてなしさせていただきます。

今まで支えて下さった皆さまへ感謝の気持ちをお伝えさせていただく

宴の場、楽しんでいただけますと幸いです。

 

 

 

 

スタッフ一同皆さまのご来店をお待ち申し上げております。

 

 

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HOUSE FilMelange 9周年の宴

 

<日時>

2020年3月6日(金)12時 – 20時

※記念パーティーは18:00からとなります

<場所>

ハウス・フィルメランジェ 神宮前店

150-0001東京都渋谷区神宮前2-6-6 秀和外苑レジデンス1階南東角

<電話>

03-6447-1107