Newlinda Tenjiku -前編-

フィルメランジェを代表する素材、
「ニューリンダ天竺」シリーズ。
25年春夏期より、すべての品番を
リニューアルして再登場となります。

リニューアルの詳細の前に、
[ニューリンダ天竺]とはどういった素材なのか?
工程に分けてお話していきたいと思います。




〇原料

原料には[GIZA]コットンを使用しています。
ギマじゃなくギザ。

(ギマはこちらを参照)

ピラミッドやスフィンクスで有名な
エジプト・ギザ地区で開発、栽培されたコットンで、
特徴的なのは繊維長が長いこと。
かつ適度な油分を含むため、紡績した際には
シルクのような滑らかさを持ったものになります。

品番としてGIZA〇〇と、〇〇の部分に
開発番号が入るのですが、
こちらは秘密です。

余談ですが、我々のお店からも近い
六本木ヒルズ森アーツセンターギャラリーにて、
「古代エジプト展」が開催中です。
ブルックリン博物館貯蔵の
コレクションも観れて圧巻でした。
ぜひお店にお立ち寄りついでに
訪問されてみてはいかがでしょうか
4月6日までです。

https://egypt-brooklyn.exhibit.jp/



〇紡績

植物の姿の状態(コットンボールと呼びます)では
撚ってみたところで糸には出来ません。
輸送のためにヴェールに押し込まれたコットンは
固く閉じている状態なので、
葉や茎などのごみを取り除き、
機械にかけて解きほぐします。
このあと薄いシート状に引き伸ばされた
コットンの綿を束ねてロープ状にし、
これをスライバーと呼びます。

このスライバーを複数本さらに束ね、
目標の番手(太さ)に向けて引き伸ばしていき、
最終的には糸になります。

番手や捻りの回数など細かい部分は言わずもがな
非公開、秘伝です。

また、白やネイビーは原綿のままの生成り色から
染めることができますが
杢(あらびき)グレー色は糸を作る時点で
色が決まるため、
独自の配合で丁寧に、
かつ大胆に糸を作ってもらっています。



ニューリンダ天竺のOLD MELANGE 杢グレー色は、
ベースは薄くて杢は濃いグレーという
私たちの理想を叶えてくれた特別な色なのです。


〇生地

大阪で作られた糸はお隣の和歌山へ移動され、
編みの機械へ掛けられます。



今回のニューリンダ天竺の
リニューアルアイテムたちはすべて丸胴
要するに脇に接ぎがない仕様です。
ということは、すべてのサイズごとに
編み分けないといけないということ。
我々の管理も大変ですが、作るほうはもっと大変で、
各サイズごとの機械に糸をかけたり外したり…、
編み進めて糸が切れたら行ッテ看病シテヤリ…。
時間と場所と手間のかかる仕様です。
(襟や手首のリブ編みもさらに別の機械です)

それぞれのサイズの編み機を持つ工場
というのは稀で、
特別にお願いをして、
なおかつ生地の目が立つように、
素敵に映える生地になるように改造した機械を
製作、稼働させていただいています。


 

長くなってしまった為、
次回へ続きます...。