Re sweat - HANMOU

誰しもが親しみ深いコットン生地。
肌に優しく、着心地がよく、日々の生活の中で欠かせない存在です。

しかし原料となる綿花の栽培や、染色などの製造工程において、環境に大きな負荷を与えています。
特に水環境への影響は大きく、コットン製品の原料となる綿花の栽培のために大量の水資源が消費されています。
地球上の水資源は限られており、全ての生命の源としてとても貴重な存在です。

そのような環境負荷を経て製造されたコットン製品ですが、アパレル業界では大量生産・大量廃棄が続いています。

ブランド創業時より一貫して環境に配慮したモノづくりに注力してきたフィルメランジェの新たな取り組みとして『反毛』と呼ばれるプロジェクトを立ち上げました。
反毛とは不要となった繊維を専用の反毛機械でもう一度わた状に戻すことです。
洋服を生産する際に出てしまう落ち布と呼ばれる裁断クズと
直営店舗で回収させて頂いたフィルメランジェの古着たちを、綿(わた)の状態に戻し、良質なオーガニックコットンを掛け合わせて『糸』を紡ぎ、新たな『生地』へ蘇らせます。

通常では廃棄となる原料を使用することで環境への負荷が大幅に軽減されることを目的としています。
 
春夏の天竺素材に続き今季の秋冬では裏毛素材を開発いたしました。
しっかりと度目を詰めた編み地は適度な厚みがあり、
保温性と耐久性に優れ、
肌に触れる裏面はふんわりと柔らかです。
着込むほどに風合いが増すフィルメランジェらしさが詰まった裏毛素材に仕上がりました。

再生繊維と聞くと品質に不安を感じる方もいらっしゃるかと思いますが、
一度袖を通していただければとても素晴らしい素材ということを実感していただけるかと思います。
カラーはmelange(グレー)とnavyの2色展開。
様々な色の繊維が混じり合うことで独特な奥深い色味も魅力の一つです。