2024 新茶の催し


私たち日本人の生活に親しみのある飲み物といえば、お茶。
もうすぐ新茶のシーズン。この時期でしか味わう事ができない爽やかな香りと甘み。それが新茶の魅力でもあります。

5月といえば鯉のぼりや端午の節句、子供時代を思い出す季節でもあります。
子供の頃に口ずさんでいたわらべうた。「ちゃちゃつぼ」や「ちゃつみ」などお茶と繋がりあるわらべうたがいくつか存在します。
その中でも江戸時代、新茶の時期に行われていた行事に関わるわらべうたをご存知ですか。
その昔お茶は大変な高級品で、江戸時代には京都宇治の名産であるお茶を徳川将軍家へ献上していた歴史がありました。
宇治から江戸まで献上茶を茶壺に入れて運びました。これを「お茶壺道中」と言います。
お茶壺道中は非常に権威の高い行事であったため、一般庶民はお茶壺道中の通る街道の掃除を命じられ、通行の際には道を開け、行列が過ぎ去るのを待たなければなりませんでした。

古くから日本に伝わるわらべうた「ずいずいずっころばし」。
この手遊び歌は、お茶壷道中を歌った歌と言われています。「茶壺に追われて戸をぴっしゃん」は、村人たちがお茶壺道中の際に粗相があってはいけないと恐れて、家の戸をぴしゃんと閉めたところ。
抜けたら(通過したら)ドンドコショ(やっと一息がつける)」庶民は顔をあげて見ることすら許されず、当時の緊張感のある道中を風刺したとも言われる非常に面白い歌なのです。
その時代のお茶に対する扱いが、大層なものだったことが伺えます。

現代になっても最初に摘み取られたお茶が「新茶」または「一番茶」と呼ばれ、特別価値のあるものとして重用されてきました。

そんな特別な新茶の催しを利招園茶舗にご協力のもと、ハウスフィルメランジェにて開催いたします。

今回は新茶二品種をご用意。宇治煎茶の主産地和束町でトップクラスの評価を誇る湊さんによる、さえみどり品種の煎茶「湊さえみどり」。

玉露の茶園のように収穫前に覆いを掛けることで濃厚なうまみの乗った煎茶になっています。
そしてもう一品種は催し開催の時期まで利招園茶舗に厳選いただくため、当日のお楽しみに。

更に京都宇治で約400年続く窯元「朝日焼」の急須を今回特別にご用意いたします。
朝日焼は江戸時代の大名茶人、小堀遠州が初代陶作に指導を行い、綺麗さびの茶陶をつくらせたことがはじまりとされ、「遠州七窯」のひとつとして現代でも多くの人々に愛されています。
歴史ある朝日焼の魅力を是非店頭にてご覧ください。

催し期間中は新茶二品種を店頭にて振る舞わせて頂きます。

また、“初摘みの新茶”を特製の小袋に詰め合わせたお土産も数量限定でご用意しております。

今年のゴールデンウイークはハウスフィルメランジェで茶文化に触れてみてはいかがでしょうか。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております。

<日時>2024年5月3日(金)カラ5月12日(日)マデ 11:00-19:00
<場所>ハウスフィルメランジェ〒106-0046東京都港区元麻布3-4-29トゥールブランシュ麻布1F
<電話>03-3473-8611